日刊大分建築新聞に弊社が設計した物件が掲載されました。

 

以前、弊社が実施設計を行った「津久見市消防庁舎」と

基本・実施設計を行った「日田玖珠広域消防本部及び日田消防署」が、日刊大分建築新聞に掲載されました。

 

「津久見市消防庁舎」のプロジェクトは、

「出動」「待機」「執務」「訓練」等、消防活動に関連する多種多様な機能が有効的に結びつく場を創出する事が最も大切だと考えました。

 車庫前スペースを「消防ひろば」、2階職員駐車スペースを「訓練ひろば」と名付け、多目的な空間を設けています。

 敷地内における動線の分離により、災害時の応急対策活動の機動性を高め、津久見市の「消防力」「防災意識」の向上を図ります。

 24時間勤務という消防庁舎の特殊性に着目し、消防職員が常に快適に活動・執務できる環境づくりを行います。

 事務室や仮眠室、食堂室等の居室は、自然採光・自然通風・緑地の整備等の工夫によって、コストをかけることなく快適性を確保する計画とします。

 また、消防職員における女性の増加傾向を踏まえ、仮眠室や休憩室、水回りは独立した「男性ゾーン」「女性ゾーン」を形成しています。

昨今の大震災や集中豪雨等で多大なる被害を被り、安心・安全な暮らしを守るための消防防災情報に対する意識が高まっています。

 時代的背景から、消防庁舎を「消防行政や消防職員の活動を発信する場」と捉え、消防職員の活動・訓練が見えやすい計画をしています。

 消防 ・防災について市民の興味を喚起し、市民の防災意識の向上を図ります。

 

 

掲載記事  キャプチャ02

掲載記事                                                                     津久見市消防庁舎完成図パース

 

 

 

「日田玖珠広域消防本部及び日田消防署」のプロジェクトでは、
 構造は鉄筋コンクリート造とし、地域住民に安心感を与えると同時に、

年月が経っても色褪せることなく地域住民に親しまれるような建物となってほしいという思いを込め、

地元日田杉を用いた本実型枠を用いる事で木の雰囲気を出るよう計画しています。

 

 正面東側に消防車庫、西側に庁舎を鉄筋コンクリート造2階建とし、屋根は水平線を強調した立面とし、

外壁の保護と共に省エネも兼ねています。

 日田杉カラーと周辺のアースカラーを基調とし、背景の山並みに調和する様落ち着きのある建物にしました。

東側には、この施設のシンボルになる鉄骨造5階建の主訓練塔と3階建の副塔を南北に配置。

外壁をパネルにて囲い水平線をアクセントとして、庁舎棟のアンテナと共に地域のランドマークとしての位置付けとなっています。

屋上に設置する機器についてもルーバー等により適切な囲いで道路から直接見えにくい配慮を行っています。

 閉鎖的になる印象を受けがちになる、公共建築を期待感を持たせるに十分なファサードになるように計画しました。

 

 日田消防署 大分建設新聞記事  日田消防署完成図パース

掲載記事                                                                      日田消防署完成図パース

 

建物の完成に伴い、多くの皆様にご協力を賜り心から感謝申し上げます。

今後も、地域と住民の皆様の安心と安全を守る建物づくりを心がけて参ります。

 

 

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