現在実施設計が進んでいる『東峰村水源の森交流館(仮称)建設実施設計業務』において、
敷地内に建設予定の獣肉加工施設の視察に日田市まで行ってきました。
『東峰村水源の森交流館(仮称)建設実施設計業務』は、平成24年3月に閉校した東峰村の
旧小石原小学校跡地を有効活用し、農林産業の調理体験施設、ものづくりの体験施設、
カフェなどでの地元食材の提供、観光案内所、シェアオフィス、宿泊施設等の整備を行い、
地域の魅力を体験できる移住・交流拠点施設として東峰村小石原地区の活性化を図ることを目標としております。
昨年平成27年度に村の職員や地元住民、大学などで構成されたプロジェクト委員会にて
計5回のワークショップを行いながら、株式会社RFA(旧株式会社藤村龍至建築設計事務所)、
福岡大学と弊社で基本設計をまとめました。
平成28年度(平成29年3月末)の実施設計完了に向けて、最終調整を行いながら進めています。
東峰村では、近年シカやイノシシによる農作物や山林の被害が増加しており、村民の生活にも影響が出ています。
また地元猟友会による駆除頭数は増えている一方で、村には処理施設がないため、
獣肉の有効活用ができていない状況にあります。
そこで、東峰村水源地域で捕獲したシカ・イノシシを衛生的で安全に処理する獣肉処理施設を設置し、
獣肉の商品販売、村内飲食店でジビエ料理などの提供、処理施設従事者の就業の確保などを目的に
施設の建設を予定しております。
現地は日田市女性職員の方が案内して下さり(実際に施設でも作業されている方)、個体の受け入れから処理方法、
包装、冷凍まで一連の作業の流れや使い勝手の問題、必要な設備・備品など、実際に機械を動かしながら
丁寧にご説明いただきました。また、併せて各室の広さの確認や使用する機器・備品の大きさ、用途なども
確認させていただきました。
今回の視察で得た内容・ご意見等を踏まえ、衛生的にも安全で使いやすい施設づくりを目指して、
今後の設計に取り組みたいと思います。大変お忙しい中、ご対応いただきありがとうございました。
守田(入社5年目)